2013年12月20日金曜日

Hotline Miami



 フロリダのマイアミを舞台としたサイケデリックロシア人殺しまくり気が狂う2Dアクションゲーム。7時間くらいでクリア。ステージやり直し回数が累計で100回を超えていると推計される※ので、うまい人はもっと早くクリアできると思う。


※(2013年12/21日追記) 正確なところ調べましたら865回でした。ご確認ください。




 ゲームはいつも主人公の家の電話に残った留守番電話のメッセージから始まる。その内容といえば「ベビシッターをお願い!」「ホテルの受付嬢が体調を崩してしまってね。大切なお客様が来るんだ、手伝ってくれないか!」など、アルバイト募集のようなものばかり。そのメッセージに従って指定された場所に向かうと、主人公は動物のラバーマスクをかぶり、室内にいるロシア人をナイフやショットガンで殺しまくっていく。全員を殺し終わると、ピザ屋やレンタルビデオ店に寄って店員のなんとはない話を聞いて帰宅。目が覚めると再び電話に留守番メッセージが。「今晩あなたのための素晴らしいデートを企画したわ!いつもどおりの格好で来てね!」「水道管が破裂しちまってそこら中水浸しだ!放っておいたら建物全部が濡れちまう!早く来てくれ・・・・。再び電話の指示に従い、ラバーマスクをかぶり、人を殺し続ける。家に帰って目が覚めるとまたあの留守電が・・・・。どうしてこんなことをしているのか、あの謎の電話はなんなのか、物語が進むに連れ明らかになっていく。




 2D見下ろし型アクションゲーム。操作はWASDで移動、マウスで体の向き、クリックで攻撃、武器を拾うなど。体の向きをマウスで決めるという操作に慣れるまで時間がかかりました。敵が目の前にいるのに背中向けてて死んだりとか、奇襲をかけたはいいけど全然違う方向向いててただ殺されただけとか、そういう悲しいことをいつまでもやっていました。たぶん今でもやります。

 ゲーム内のキャラクターは基本的に主人公含めだれでも(クソ太った黒人を除く)たいてい一撃で死ぬので、プレーヤーは適当に武器を振り回しまくってればクリアできる、というものでもありません。勢い良く突っ込んでいくことも大切ですが、個人的にはこそこそ敵を釣ったりして隠れながら攻略していく場面のほうが多かったです。そのため、運良く敵を大量殺戮出来た時の快感は名状しがたい魔界の快楽でした。




 このゲーム、「よくわからないぼやっとした会話や展開」「目が痛くなるほど派手でけばけばしいグラフィックス」「血なまぐさい暴力表現」「サイケデリックな音楽」が合わさって夢の中のような、不思議な世界観を醸し出しています。主人公は物語が進むに連れだんだんと正気を失っていくのですが、何が起こっているのかわからないし、どんどん音楽とグラフィックはイカれていくしで、プレーヤー自身も気が狂いそうになります。この少量ずつ麻薬を飲んでいくみたいな感覚は一度体験してみてもいいと思います。



今なら1月3日まで$3.39で買えます。PSstoreにも一応あるみたいなのですが、北米アカウントとかでないと買えない模様。