2021年6月6日日曜日

天井から漏水した話


住んでるアパートの天井から漏水が発生した


初めての経験だったので事の顛末を記録しておこうと思う


まず原因を先に述べておくと、上の階の洗濯機が水をあふれさせたことによるものだった。あふれた水が階上の床に貯まり、それが床を突き抜け僕の部屋の天井から流れ落ちてくる…という流れ。原因が凡庸なので正直話のパンチにかけるんだよなあと思っている節はあるが、それはともかくとして経緯は以下のとおりである。


事の発端は今年一月中旬。ご多分に漏れずインターネットを眺めていると何やら台所のほうから水音がすることに気づく。蛇口の締めが甘かったのかなと思いながら台所に足を踏み入れると靴下が水没した。床が水浸しになっている。最初は洗濯機から水があふれているのかと思ったがそうではないらしい。周囲をを見回すと天井からそこそこの勢いで水が流れてきていることが判明。ここからしばらく「は?」「何だこれ」連呼タイムに突入する。












(写真は広範囲にわたって涙を流す壁紙の様子)


今のアパートに引っ越してきて約5年。いくら家賃3万2千円(共益費込み)の部屋だからと言って台風や大雨の日でさえこんなことはなかった。ましてや今日は快晴である。この寒さでアパートの配管とかがやられてしまったのだろうか。


とりあえず床が水に浸かっているので排水しなくてはならない。幸い玄関が近いので水を外に押し流すことにした。物理的に床を水洗い出来てラッキーなのでは?と自分を励ましたが天井からの水は止まらず下の画像が頭をよぎる。


とりあえず水を掃き出し、タオルを壁に画鋲で斜めに打ち付け水を受け止められるようにした。傾斜をつけたことで水が流れていく方向を一点に集中させその先にバケツを置くという妙案である。


当意即妙臨機応変な対処に我ながら感心しているのもつかの間、漏水ポイントが他に四つあることが判明した。四人の公王でさえ五人は同時に出なかっただろ。少しは手加減してくれ。

他の漏水ポイントは次の通り

・ロフトの天井

・扉の木枠

・換気扇
・トイレ


特にロフトの天井がひどく、動画を見てもらえば分かると思うがなかなかの勢いで水がしたたってきている。動画は漏水箇所の一部分を映したもので、実際にはこの左右1メートルぐらいからも(動画の箇所より勢いは弱いが)水漏れを起こしている。一番ひどいところには適当な容器を設置し、それ以外は見ないふりをするという男気を見せることにした。
寝具が多少濡れた程度で済んだのは不幸中の幸いだったと言える。


各箇所とりあえずの応急処置と適度な無視を行い、一段落というかもう気にするのやめるか…的な諦めの境地に至った午後11時50分ごろ、管理会社に連絡してみることにした。相手は単なる町の不動産業者なので当然繋がらず。


日付が変わり午前0時30分ごろ、何故だかわからないが幸いなことに水の勢いが弱まってきていた。相変わらず台所の床は濡れているが、再度排水すれば何とか自然乾燥が期待できる程度にはなった。とりあえずこの日はここで寝ることにした。


翌朝目を覚ますと水は完全に止まっていた。配管トラブルではなく、上の住人が何かやらかしてしまったのだろうか。


この日は午前中仕事を休み、昨日繋がらなかった不動産業者に連絡を入れることにした。11時ごろに修理業者が来てくれるらしい。


午前11時30分ごろ、修理業者の人がやってきた。漏水箇所を説明したり録画した水漏れの様子を見せる。結構ひどいですねとのコメント。


原因を突き止めるには上の階の部屋も見なければいけないようなのだが、現段階で上の階の住人とはあいにく連絡が取れていないらしい。だから今日はあくまで状況確認にとどまりますという説明。「また今夜も水が流れてきたらどうしたらいいんでしょうか、応急処置とかできることはありませんか」との質問には、「テープを貼るなどの処置は取れるかもしれませんが、広範囲すぎますし排水のことを考えると難しい面がありますね」との回答。要するに気合で持ちこたえるほかないと言うことらしい。「とりあえず水は止まってるし、昨日も何とかなったからまあいいか」と深く考えるのをやめることにした。人生をまあいいかで済ませてきた男。

その日は水漏れすることはなかった。


まあいいかで済ませてから4か月が経過した。この間は大家や保険会社や修理業者間の調整で過ぎ去った時間だったのだが、あれ以来漏水することもなかったし、正直かなりどうでもよくなっていたので別に何とも思っていなかったところ、ついに工事が開始されることになった。


















壁紙と天井裏の断熱材の取り替えが始まった。家賃3万2千円(共益費込み)の物件がよりみすぼらしくなってしまったような印象を受ける。この工事は二日がかりで、貴重な土日を消費することとなってしまった。


余談だが、工事一日目の夜はいやー家がこんな状態だしビジネスホテルに泊まるしかないな~と胸を躍らせていたところ、宿泊したホテルが繁華街に近かったため夜中ホストクラブらしきところから乾杯コールが聞こえてくるという憂き目に遭った。このコールは窓を閉めていても聞こえてきており、こういうのを生で耳にする機会はあまりないので録音したものを以下に貼っておきたい。

(スマートフォンで録音したものなので音質が大変悪い)


話は戻って二日間の工事は完了し、壁紙等もきれいになった。正直漏水したその日以降一切困ることはなかったので、工事してもらったからと言って特に変化はなく単に土日が潰れただけに終わった感は否めなかったが、全体としては大した被害もなくてよかったように思う。
会社の人間にこの話をしたら「上の住人からいくらか貰わないのか」「家具に水をかけて保険請求しろ」などの悪いアドバイスを貰ったが、人生誠実にを信条とする僕としては憤りを隠せないのであった。


おわり