2014年12月13日土曜日

Left 4 Dead 〜生存者たち〜

 いつだったかL4Dのアーケード版が出ると聞いて、「なんでL4D...?」「なんで今頃...?」といくつもの疑問が浮かびまくって仕方なかった。そもそも何重ものフィルターを潜り抜けた人間が遊んでいるようなゲームで、ヒットしたとはいえアーケード版にするほどプレイ人口があるわけでもなさそうだし、時間的にも映画版ダブルドラゴンのようになんで今更感が個人的には拭えなかった。その後、登場人物に日本人がいるだとか、そのくせマップはPC版のままだとか、声優が佐倉綾音や沢城みゆきだったりとか、断片的に情報が漏れ聞こえて来るたびに、いったいどうなってしまうんだ...と期待溜息半々の気持ちでいたのですが、とうとう最近アーケードで稼働になったということで、プレイしてみることにしました。

筐体はこんな見た目。よくあるゲーム筐体で、あまりL4Dっぽさが無く一度通り過ぎた。
ヘッドホンがくっついていて、ゾンビの声をよく聞くことが出来る。無くても特殊感染者の声は結構聞こえるのでそれほど問題はない。

インターフェイスは公式サイトにある通りマウスとWiiのコントローラーみたいなやつ。マウスで主に射撃、リロード、殴り、アイテムを拾う、定型文チャット等を行い、Wiiコントローラーで移動、ジャンプ、しゃがみ、フラッシュライトを消すなどなど。一部で言われていますが、殴りとアイテムを拾うが同じ右クリックなので、もしアイテムのそばでラッシュにあったら「てめえアイテム拾ってんじゃねえ殴れよ殺すぞ!」とイライラすることになるかもしれないですね。

キャラクター選択。日本人女子高生、強気な日本人女、よくわからん大学生、オカマかお前みたいなバーテンダーの四人となっております。僕は迷うこと無く広瀬遥を選びました。この画面でキャラクターのボイス再生が出来て、個人的にはいらない気もしますが、まあそういう層を見越して的な心温まる機能なんでしょうね。あと拡大縮小も特に必要ないけど、キャラクターを舐めるように見たい人はどうぞ。ロシェルを間近で見て見たかったなー。

マップ選択です。とりあえずデッドセンターとダークカーニバルしか選べません。どんどん追加されるのか、アンロックなのかはわかりません。ちなみに公式サイトには、「現在デッドセンターとダークカーニバル以外が遊べてしまう不具合が...」という愉快な一文があります。
途中参加設定というのがあって、部屋を立てからフィナーレ前まで始めたいところから始められるシステムとなっています。全国で希望する進度の部屋がなかったら弾かれちゃうんですかね。試してないのでわかりません。とりあえず今回は新規作成または20%からを選びました。

ゲーム画面。一応全国プレイではあるのですが、現段階では誰も入って来てなくて僕以外NPCです(フィナーレクリアまで誰も入って来なかったみたいな話は悲しいのでしません)。
画面右上のSVPというのはプレイ可能時間で、クレジットを入れると増えます。ボーターブレイクタイプの時間を買う系ゲームですね。飲ませるクレジットが多いと時間にボーナスがあります。じゃあ画面左上のTimeはなんなのよとなりますが、これはステージごとの制限時間です。これを超えてしまうと強制的にラッシュが発生して、特殊感染者がポコポコ出てきます。僕はいきなりタンクが2体現れ即死しました。この制限時間のせいでノロノロするわけにはいかず、かと言って突っ走りまくると死ぬゲームになっています。L4Dプレイヤーの中にはタイムアタックのように突っ走りまくる人もいるので、そういう人は問題ないかもしれません。

プレイ中にSVPが無くなるとこんなポップアップが出て来て「金入れろや」と迫って来ます。僕が気付かなかっただけかもしれませんが、例えばボーダーブレイクではクレジットを入れた状態で画面をタッチすると投入されたクレジット分だけ時間を追加出来ますが、これは時間が切れるたびにこのポップアップが出て来て購入を迫って来て、しかも1クレジット分しか追加できないので面倒臭く感じました(僕が気付かなかっただけそういう機能はあるかもしれません)。

肝心のゲームプレイですが、体感的にはPC版とほぼ同じです。なんだこれクソかよと思ったことは無かったですし、要するにL4Dを筐体でやっているという感じです。情け容赦ないことにフレンドリーファイアは健在でした。難易度的にはPC版で言うイージーとかノーマルくらいになるのでしょうか。感染者に集団でボコられて誰も助けてくれなかったら死んでしまうけど、協力すればなんとはない難しさです。人によってNPC置き去りにしてBIG GAINしてもクリア出来るのでは無いかと思います。設定で難易度は変えられるかもしれません。
武器の種類は変わっておらず、ゲーム内通貨で購入したサイレンサーSMGとかM60を持ち込める系の要素が追加されています。ゲーム内通貨はマップ中に落ちているドル袋を拾うことで手に入ったりするのですが、あの世界で金を拾うなんてすごい余裕だ。


リザルト画面です。ウィッチをぶっ殺すとG級泣魔女スナイパーという微妙な称号がもらえます。
ゲーム内のスコアで順位がつけられます。PC版みたいに感染者を倒した数とか特殊感染者を倒した数とか事細かに出て来て「こいつ仕事してねえじゃん...」とちょっとギスギスする方がよかった。

フィナーレをクリアすると、おなじみの「生存者たちは脱出した...」が出て来て終わりです。スタッフロールはありません。命中率とかヘッドショット率とかを見なくていいのでギスギスせずに済みますね。

・まとめ
そう言う声は聞かれますが、要するにL4Dmapsにキャラモデルと佐倉綾音ボイスと沢城みゆきボイスをアップロードしてくれればよいみたいな感じは否めません。わざわざ筐体でやりたいと言う人は別ですが、そうでもない人はPC版で十分ですね。僕はダークカーニバルをクリアするのに1000円使いましたが、1000円あればL4D2を2本買えてしまうみたいな事もあるわけで、コスト的な面で言えば筐体でやる意味はありません。ゲーム内通貨で色んなコスチュームを買えたりはしますが、もともとがPCゲーなので、お前MODって知っとるかー知っとるのかーと詰め寄られる姿が浮かびます。要するに、PC版を遊んでいた人間にとっては「わざわざ筐体でやらなくても良くね?金掛かるし...」とわざわざアーケード版でやる意味が見出せない、みたいな悲しくも知ってたそれ的感想がこぼれます。

あと最後に、佐倉綾音さんが「愛の穴に入りたいな...」と喋ってくれるのはとても良かったと思いますが、近接武器にケラスターゼのボトルが無いのはいただけません。それと、広瀬遥がジョッキーとかに捕まるとスカートの中を見放題なため、わざと捕まりに行ってしまうのすごく困ります。

2014年3月9日日曜日

ミクの日航海日誌


【3月9日】

3月9日は「初音ミクの日」ですので、初音ミクと豪華客船を貸しきって優雅なクルーズを楽しみにやってきました。

でもただのクルーズじゃ面白くありませんので、たくさんの初音ミクを誘ってハーレムクルージングと洒落こんだわけです。

たくさんの初音ミクです。すごく幸せです!








うーむ、素晴らしい・・・これぞ極楽浄土というんでしょうね。

今日からこのたくさんの初音ミクと過ごす太平洋のゆったりとした日々をカッコつけて航海日誌なんてものにしていこうと思います。

今から楽しみです!



【3月10日】

いやあ・・・素晴らしいですよ本当にこの航海は・・・

生きていてよかったと思います。


見てください!客室を開けたら初音ミク!



廊下に出ても初音ミク!

見てくださいこの左端の初音ミクの可愛さを!

最高の船旅です!



【3月11日】

今日は船内中央にあるステージで歌を歌ってもらいました!

もう耳が幸せで死んでしまうかと思いました。
生歌はやっぱり素晴らしいですね・・・感動!



【3月12日】

航海も4日目になりまして、毎日飽きること無く幸せな時間を過ごせているのですが、ちょっと気になることといいますか、心配なことが出てきました。

こちらの写真を見てもらいたいんですけれど、
中央の初音ミクの頭が少しまわりのミクより大きい気がするのです。

初日にはこんなことなかったんですけど、なにかあったのでしょうか。

せっかくの可愛い顔が、少し不気味なものになってしまって、痛々しい限りです

すごく、心配。



【3月13日】

この話を今日も続けることになるとは思いませんでした・・・
昨日の頭が少し大きい初音ミクなんですけれど、今日朝起きてみたら、
もっと大きくなっているのです・・・!

これは明らかにおかしいです。なにか病気にでもかかってしまったのでしょうか・・・?
昨日と比べてもその差は歴然。

変なのは頭の大きさだけじゃなくて、ほかのミクより少し無口というか、あまり喋らなくなってしまいました。
船の上なので医者もいません。これは早めに引き返して病院に連れて行ったほうがいいと思うのですが、戻るのにも時間がかかるので、とりあえず様子を見ようと思います。
苦しんでいる様子は無いので、命の危険はないのかもしれませんが、これは異常です。



【3月14日】

冷たさで目を覚ましました。

僕の身体はどうやら水に浸かっているようです。慌てて水面から顔を出し、パニック状態になりながらも目を開けると、
!!!!!!!????????

頭の大きな二人の初音ミクが僕を囲んでいました。
その奥には同じく頭の大きな初音ミクがたくさん見えます。

僕は寝床からこの二人に運びだされ、プールに投げ込まれたのです。

わけがわからないまま放心していると、プールサイドの巨頭ミクたちが僕の方へとわらわら歩いて来るのです。

僕はミクたちの瞳にただならぬ光が宿っているのを見た気がしました。
震える膝を黙らせて、プールから上がり、そばにある小さな乾燥室に逃げ込みました。
ここは外からは入れないので鍵をかけてしまえばとりあえずは安心です。
僕はどうなってしまうのでしょうか・・・


【3月15日】

何も打開策が見つけられないまま夜が明けてしまいました。相変わらず巨頭ミクたちは部屋のそとでウロウロしています。

この乾燥室はガラス張りのため、ミクたちの顔がありがたいことによーく見えます。
9日はあんなに可愛かったはずのこの顔が、今となっては邪悪なものにしか見えなくなってしまいました。悲しいことです。

一日過ごしてみてわかったのですが、このガラス、結構すぐ破られてしまいそうな気がしています。大きい顔でドンドンやられるたびにミシミシ鳴くのを一晩中聞いていました。

入ってこられたら僕はどうなってしまうのでしょうか。ミクたちの目は出発当初とは明らかに違う、狂気じみたものに見えます。
いつも習慣で胸ポケットに入ってる小型拳銃が、いやに重みを増しているように感じられました。




【3月16日】



とうとう入り口を破られてしまいました。
最初の一人が確実に僕に迫ってきます。

僕は細い体をすり抜けて、なんとか外に出ました。
途端、一斉に全員がものすごいスピードでこちらに向かって走ってきます。重たい頭をぐらんぐらんと揺らしながら、気持ち悪い勢いで迫ってきます。瞳の狂気は、殺意に満ちていました。
僕は思わず拳銃を取り出しました
次々と初音ミクが倒れていきます。頭が大きいので悲しいかなとても狙いやすいのです。
僕は喜びと悲しさが混ざったような不思議な気持ちで引き金を引き続けました。
最後の一人が倒れるまで、あまり時間はかかりませんでした。ただ、この初音ミクの死体と過ごす海の上の時間は、永遠のようにも感じられたのです。


3月9日~16日 航海日誌

2014年1月25日土曜日

Angry Video Game Nerd Adventures



 
 Angry Video Game Nerd Adventures. 三時間くらいでクリア。
 
 言わずと知れたAVGNをモチーフにした横スクロールアクション。随所随所にネタが散りばめてあってAVGNファンにはたまらないゲームだし、AVGNを知らなくても横スクロールアクションゲームとして非常に面白いので誰でも楽しめると思います。2014年にはwiiや3DSにもリリース予定だそうですが、実際のところどうなるんですかね。


 【ストーリー】家で仲間たちとクソゲーを遊んでいたら、突然テレビから謎のアームが伸びてきた!キンタマを掴まれながらゲームの世界に引き込まれてしまったナード!彼は無事に元の世界に戻れるのか!

 ちなみにチーターマンのオープニングはこちら



 操作は移動、ジャンプ、射撃とアイテム使用の4つ。プレイにはゲームパッドを使いました。多分キーボードでも問題なくプレイできるとは思うのですが、キーボードのキーコンフィグを間違って滅茶苦茶にしてしまって戻せなくなり、ゲームをアンインストールしても戻らなくなってしまったのでゲームパッドでプレイしました。
 
 操作感としては特にストレス無く快適にプレイでき、アクションゲームとして非常に良質です。ジャンプがとてつもなくぎこちないとか、武器の当たり判定が壮絶だとか、AVGNがいつもレビューしているゲームのようなことはありませんでした。クリア後特典としてナードの武器がジキルの杖になるとかそういうのがあっても良かったかもしれませんね。DLCで来ないでしょうか。


 全9ステージで構成されています。いわゆるロックマン方式で、どのステージからでも遊ぶことが可能です。

AssholevaniaとかFuture FuckBalls 2010とか、ステージ名が素晴らしいことになっていますね。個人的おすすめはBeat it & Eat itですかね。

 このステージはATARI2600のアダルトゲームをモチーフにして作られているのですが、いくらモチーフとはいえこのステージを考えた製作者の精神は大丈夫なのか。


 Happy Fun Candy Timeも素晴らしいです。背景の太陽はずっとニコニコしながらついてきます。太陽が付いて来るというとマリオブラザーズ3のしかめっ面太陽を思い出しますが、このステージは基本的にみんなドラッグをやったみたいにニコニコです。悩み多き現代社会、笑って明るくすごそうではないか、たとえそれがドラッグによる張り付いた笑いでもよいではないか、ため息に死を!笑顔に乾杯!と言った感じでしょうか。

 このユニコーンだかなんだかよくわからないのはボスなのですが、マイリトルポニーっぽくありませんかね。


 撃ち殺したサンタの死体でソリができるのでBlizzard of Ballsも好きです。Kill santaという実績もあります。


 Thy Farts Consumedでは溶岩ザメの背に乗って燃え盛る浮遊頭蓋骨をレーザーで蹴散らすことが出来ます。


 これはゲームオーバー画面なのですが、下の文章はクソみたいな罵声が毎回毎回ランダム生成されてくるという全くいらない機能となっています。訳すなら「このゲームは火星人の乳から吹き出した腐ったゲリだな!」という風になるのですかね。


 なんだかふざけたようなゲームですが、とても歯ごたえがあり、難易度はイージーでやったのですが、クリアまでに300回くらい死にました。300回罵声が生成されたことになりますね。
 そんなに死んでおいて説得力ないだろとは思うのですが、心地よい難しさのゲームです。楽すぎないし、かと言ってシルバーサーファーやコンボイの謎のように発狂するほど難しくはない、ちょうどいいバランスを保っていると思います。どう進んだらいいか試行錯誤することの楽しさや、進めた時の達成感がこれぞ横スクロールの醍醐味!と言えるような作品でした。