「テコンダー朴」という漫画をご存知でしょうか。
晋遊舎がかつて発刊していた「スレッド」という雑誌に掲載されていた漫画で、ざっくり言うとテコンドー使いの青年「朴」が、父の仇である覇皇空手創始者「覇皇」を倒そうと戦いを繰り広げるという内容のものです。
(ちなみにスレッドは三ヶ月で休刊)
ストーリーは至ってよくある話なのですが、この漫画の特徴というかメインコンテンツとして、
「朝鮮文化は全ての文化の起源!」
「愚かで無識なチョッパリよ、半万年の歴史を持つテコンドーの前にひれ伏すが良い!!」
「劣等民族チョッパリは、ウリの地球から出て行け!」
という、朝鮮至上主義とでも言えるような発言、描写が挙げられます。「チョッパリは悪!朝鮮こそ至高!!」という描写が無いページを探すほうが難しい、と言ってもいいくらい、これでもかこれでもかとそういうのが全編にわたって展開されるなんともまあ刺々しい漫画なわけです。
こういう類のものは大っ嫌いだという人もたくさんいそうですが、全部がネタだと思って読むと割りと面白い漫画なので、単行本の名場面をいくつか抜粋して紹介してみたいと思います。
・よくわからない技名編
これは安重根の名前を取ったものです。やっていることとしては物凄く早いカンチョーです。
これは「イ・ボンチャン」という、昭和天皇を手榴弾二発で暗殺しようとした人の名前を取った技だそうです。やっていることとしては、物凄く早い両手つっぱりですかね。
これは物凄い早さで距離を詰める「縮地」です。るろうに剣心を思い出す方もいらっしゃるでしょうけど、これにも半万年の歴史があるとかなんとかなので、宗次郎はこれを真似したということになります。
頭上に浮かぶ妙な影は金日成同志です。いい笑顔だ。
これは覇皇が繰り出した技ですね。やっていることとしては物凄いパンチです。この後に「世界を制覇するのは俺だ!」みたいなこと言っているのでそんな彼の野望を反映した技名なんでしょう。
ケンシロウみたいにこめかみへ指を突っ込んでる技です。後ろにいらっしゃるのはもちろん金正日総書記です。つぶらな瞳だ。
一つの朝鮮を目指す的な意味の統一です。やってることは物凄い勢いで拳を上に突き上げることです。この技は未完成で、後に朴とその兄が完成させます。ストーリー上大きな意味を持つ技なのですが、ありえないくらい地味です。
・便利な「高句麗古墳安岳3号墳の壁画、手搏図」編
「高句麗古墳安岳3号墳の壁画、手搏図」を見ればテコンドー半万年の起源は明らか・・・
手搏図は合気道の起源「ハプキド」が描かれたものであり・・・
相撲の起源である「シルム」をする姿が手搏図には描かれていて・・・
柔道の起源である韓国の「ユド」は手搏図に描かれていることから・・・
下二枚、シルムとユドの説明をしている人は同一人物です。
・問題発言編
「小女時代とかいう朝鮮売女が大好きとかほざいていたな?」
※小女時代は架空のグループです。実在するいかなる人物、団体とも一切関係ありません。
編集部必死のフォローが光ります。
「僕たちタイ人はみんな文化先進国の韓国に憧れて、毎日キムチを食べながらK-POPを聞いて韓国ドラマを観てるんだ」
「へぇー(心底見下している顔)」
言い切る男。
・その他
編集部のフォローが光るその2
実はテコンドーの達人だった金正日。
どこかで見たことあるコマ割りと構図
たった1ページで豹変する合気道の達人
サイテー。
トレス。
ポケットに手を突っ込んで死んでるのはおかしいだろうが。
テコンドー朴、いかがだったでしょうか。
amazon価格で1,296円とやや高く、エロ漫画を買ったほうが100倍は有意義なお金の使い方になるのではないかと思いますが、この思い切った設定、問題発言の嵐を楽しめる人は手にとって見てもいいかもしれませんね。
この記事をもって何がどうとかを主張したいわけではありません。
最後に、原作者と作画担当のコメントにおける温度差を御覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿