2015年3月4日水曜日

奇妙な農業資材・農薬の広告


全くもってマイナーな話で申し訳ない限りなのですが、農業資材と農薬の広告の話をしたいと思います。
だれも興味もないし、知る必要性もないと思いますけど、すこしだけお付き合い下さい。


まずここで言う農業資材とは、ビニールハウスであったり種をまく器具など、農業全般に使われる部品であったり、器具のことを指しています。

農薬は言葉の通り、農作物を病気や害虫から守るための薬のことです。


これらはホームセンターとかで売っていたりするのですが、買ってもらうためにそのメーカーは色々なポスターやチラシなどの広告を打ちますね。これはどのジャンルの商品でも同じです。


ただ、農業資材や農薬は基本的に年寄りしか使わないし、あんまり日常的に目にすることがないということもあってか無くてか、その広告に変なデザインのものが時々見受けられるような気がします。

ということで、いくつか気になるものがありましたので、見て行きましょう。

(画像は自分でスキャンしたものなので、若干荒れがあるかもしれません)





殺虫剤 モスピラン粒剤




 なんで巨大なクジラが畑の上に浮いているのでしょうか。そして、影がありません。

このモスピランという殺虫剤、たしかにクジラがマスコットキャラではあるのですが(理由は不明)、それにしたって巨大なクジラが畑の上でホバリングしてるみたいな図案は納得いきません。

「畑の上に巨大なクジラ浮かべてみませんか?」「いいね!採用!」という馬鹿げた会議があった末にこうなったのでしょうか。

日本曹達株式会社様、理由を教えていただきたいです。






2.箱処理剤 ルーチンアドマイヤー箱粒剤




広大な水田の上をよくわからない帆船が航海していますね。

この帆船の下の四角い部分、これは稲の苗を入れておく苗箱という箱なのですが、それを帆船に見立てている図案です。

水田を大海原として、「この農薬があれば米作りもお気楽気ままな南海クルーズってワケよ」と言いたいのはなんとなくわかりますが、まず帆船の例えが変ですし、それをそのままポスターにしてしまった結果、パラレルワールドが生まれています。

僕は眺めていて精神が不安定になるのですが、これは商品のパンフレットなんですよね。

バイエルクロップサイエンス社、御社の広告はどうなっているのですか。





3.みくに式 種まき機




これは初めて見た時普通に気持ち悪かったですね。

種まき機を持った濃い女の子が草原の上で浮いています。正確に言うと、原っぱの上で女の子は寝っ転がっているのだと思うのですが、角度とか色とかのせいで完全浮遊体にしか見えません。

商品としては、この茶色い箱に種を入れて緑色のレールの上を転がすとポロポロ種が土の上に落ちていく、というなんということはない便利商品なのですが、なんですかこのサイケデリックなパンフレットは。


この味のある顔。今いったい何歳なんだ。

広田産業株式会社、そろそろデザインを今風にしてはどうでしょうか。




4.箱処理剤 アドマイヤーCR箱粒剤

なんだこの謎空間は。いい加減にして欲しい。

ちょっとSFチックなドームに、どう見ても第一村人な笑顔のおばあちゃん、そして中央に稲。

ハイテクノロジーな感じだけだったらバランスとれてたのに、なんの欲を出したか限界集落からおばあちゃんを召喚してしまったがために、完全に異世界が出現してしまっています。



見てください、この実験施設みたいなところに放り込まれてもまるで孫に笑いかけているかのような表情のおばあちゃんを。「たかしや・・・おばあちゃんは、こうやって元気にしているから、東京での生活、頑張るんだよ・・・」と語りかけてくるようではありませんか。

バイエルクロップサイエンス社(2回目)、大概にして欲しい。



というわけで、見つけた奇妙な広告たちでした。全て現在進行形で絶賛販売中の商品というのが悲しいですね。


ホームセンターとか、JAとかにいくと他にも見つけられるかもしれないので、是非探してみてくださいね。向精神薬の広告には勝てないかもしれませんが、それなりに異世界チックなものが発見できるかもしれません。

僕はもういいです。






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