2015年3月10日火曜日

【映画】ワナオトコ(The Collector)


逆ホームアローンみたいなスプラッタホラーを見ました。

人妻が口を縫われたりするようなホームアローンです。

もうちょっと言うとホームアローンではないです。




・ワナオトコ




























タイトルのままですね。ただ人を殺すのではなくて、そこら中にトラバサミやらピアノ線やら罠を仕掛けて逃げ惑う人を引っ掛けて楽しむ男の話です。

このよくわからない神殿みたいな場所は一体どこなんだとか、なんだそのアサシンクリードみたいな佇まいはとか色々言いたいことはありますが、販促用のジャケットなのでそこは目をつむっておきましょう。





【登場人物】

アーキン









本作主人公。幼女を助けるためには死さえ怖くないスーパーこそ泥。盗みに入った家にてワナオトコに遭遇してしまう


ワナオトコ









人の家に勝手に侵入しては罠を設置しまくり住人を殺していく逆ホーム・アローンおじさん。
(作中ではワナオトコとは呼ばれませんし、そもそも名前もないのですが便宜上ワナオトコとします)


素敵な幼女たち











上の女の子はワナオトコに遭遇してしまった幼女、下の子は主人公の娘です。二人ともとにかく可愛くて、こんな殺伐血みどろ映画にはもったいないほどのまばゆい光、砂漠の中のオアシス、荒野に咲く一輪の花な存在です。


無惨に殺される有象無象のみなさん













有象無象なのでちょっと画像も小さめです。

上から「拷問要員」「トラバサミ要員」「舌切雀要員」「壁に串刺し要員」となっております。




【内容】










離婚だか別居だかしている奥さんから「あんた、金は用意出来たの?ヤバいところからお金借りちゃったのよ・・・今日中に返さないとマジでヤバいの・・・なんとかしてよ」と言われ、可愛い娘のためにも泥棒に入るアーキン。盗みに入った家は昼間リフォーム業者として予め下調べをしていた家。


慣れた手つきで金庫を開けようとしていると、誰かが近づいてくる足音が聞こえる。アーキンは一度その足音をやり過ごし、再び金庫を開け始めるが、今度はそばにある換気扇からなにやら悲鳴が聞こえる。「なんなんだよ気味悪いな・・・」と怪訝そうな顔をしてるとそばの扉からボロ雑巾のようになったこの家の主人が飛び出てきた。










昼間のおじさん!どうしてそんな姿に・・・!ちくしょう、一体何オトコにやられたんだ・・・


哀れなボロ雑巾おじさんはアーキンを見つけ、「お、お前は・・・昼間の・・・ちくしょう・・・そうか・・・ちくしょう・・・」などなど悪態をついてアーキンをやっつけようと近くにあるゴルフバッグのクラブを掴みますが、このクラブにはワナオトコの罠が仕掛けられていました。ゴルフクラブにはワイヤーがつながっていて、そのワイヤーが引っ張られるとなんやかんやと複雑な機構が動いておじさんの足をワイヤーが絡めとります。おじさんはワイヤーに引きずられ、二階天井に宙吊りになったあと一階床に叩きつけられます。










ご家庭で不要になったボロ雑巾おじさんはワナオトコがしっかり回収していきました。
よかったですね。




本作に登場しますワナオトコの罠としましては









電話に針。Eカードを思い出します。










窓に打ち付けられた板にカミソリの刃。手を突っ込んでしまったら皮膚を切り裂かない限り手を抜くことが出来ません。









粘着床。どんな薬品を撒いたんだか知りませんが、触れると靴が溶けたりします。









いちめんのとらばさみ。いちめんのとらばさみ。いちめんのとらばさみ。

などが挙げられます。素敵です。





こんな罠だらけの家にいられるか!俺は帰るぞ!!とアーキンは一度脱出に成功するのですが、その時窓に女の子がいるのを見つけてしまいます。










アーキンは一瞬葛藤しますが、女の子を助けに再びワナオトコの庭へと戻っていくのです。果たしてアーキンは女の子を無事救出し、生還することが出来るのでしょうか・・・・。



【感想】

物語がテンポよく進み、そんなにダレもせず駆け抜けるような90分でした。

この罠はどうやってこんな短時間で仕掛けたんだよとか、これ物理的に無理なのでは・・・?と思うようなものがちょこちょこありましたが、まあそれに言及するのは野暮ですね。ワナオトコは罠のスペシャリストなんだから、きっと凡人には思いつかないような方法、卓越したテクニックでどうにかこうにかしてくれたんだよ!きっとそうだよ!と思っておくことにします。
罠に関して言えば、電話の針とか窓板のカミソリとか「うわーっ!痛い痛い痛い!」と想像出来るだけに顔をしかめてしまうようなものがチラホラあっていやらしさを感じました。

やっぱり女の子を助けるためにまた家に戻るシーンが好きですね。これは個人的な推測でしかないのですが、残された女の子と、たまにしか会えない自分の娘とを重ねあわせたりしてた面は少なからずあると思うんですよね。家に戻るとき、アーキンは一瞬目をぎゅっとつぶって何かを振り払うように走って行くのですが、見ている方の心境たるや「あんた・・・最高だよ・・・」以外の何物でもないわけでして。

全体的に良くまとまっていて、さっと見て楽しめるスプラッタホラーなのでおすすめです。




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